2005年 06月 28日
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この朽ちたムーブメントはPhotoshop 5.5スーパーガイド(2000年)のネタですが、当時からIllustrator、Photoshopの連携使いを提唱してきています。その中にあってIllustratorで写実描写は、光と影の表現をマスターする為の基礎技術育成を目指していました。それが、いつのまにかIllustratorで、ここまで描ける!と言うような私の意図としない方向に進んでしまった感があります。
また、Illustratorでのティップスを我先に進めるあまり方向を完全に見失ってしまったようです。あくまでティップスは使い勝手向上、目的達成の近道など効率向上に欠かせませんが、Illustratorだけを使うことに収束してしまうようなティップスは、歓迎できません。有る意味、可能性を追求するという事では理解できますが、それ以上の恩恵はありません。何事も、やってみなければ判らない事もありますが、経験上それが必要かどうかは、やるべくして理解できることもあります。
例えば写実描写を追求するあまり、メッシュを多用し過ぎ、画像処理の様な作業は歓迎できません。メッシュのサンプリングは、このプラグインを使うと簡単にできますが、高密度メッシュってことは、究極に進めればメッシュポイント=ドットになってしまいます。また全てをグラデーションメッシュで描く事が最善とは思っていません。後先考えなければ、その方が楽ですけどね^^;やはりオブジェクトの重ね描きが基本だと思っています。
Photoshopとは違いIllustratorでの写実は光と影を切り取るセンスが必要です。これはアナログでは、当たり前の技術なのですが、デジタルでは、あまり重要視されていなかった点でした。これに光をあてたかったのが当初の狙いでした。しかしIllustratorを使った写実が認知されるや、方向がシフトしてしまった感を否めません。今後はプロの道具としてのIllustratorについて考えていこうと思っています。
by chintasan
| 2005-06-28 10:49
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