恵比寿ガーデンプレイス

ここが建てられたのは随分前の話し、そのとき私は、こんな事をしていました。当時のCADでは、ここまでやらせることが、トステムという大企業でも成し得なかったことです。着工が1991年8月26日です。設計管理が株式会社久米設計、住宅・都市整備公団東京支社都市開発部。施工は、A工区・大成建設他8社、B工区・鹿島他8社でした。その中にトステムが片面の凹凸の少ないカーテンヲールを担当していました。着工前に設計を始めているのですから、これを作成したのは1990年以前になります。今から15年以上前です。工事中にも何度か足を運んだ記憶があります。それがキッカケで久米設計さんにも遊びに行ったことがあります。当時は富士通のi-CADとかIBMのキャダムが使われていました。大手でも3Dで、ここまで作る事が無理な時代でした。それを低予算で実現していました。御覧のようにカーテンヲール、カバーの一部を切り欠いて内部が見えるようなブーリアン処理も可能でした。最終的にレンダリングしたデータもありますが、バックアップからデータを出すのが面倒なのでプリントアウトしてあった資料を写真で撮りました。これは新宿NTTビルに使われているカーテンヲールの部分的な箇所です。

このように一時は建築関連で3D関係で仕事もしていましたが、何れ個人の手には余る仕事だと思い、断念した経緯があります。設計図から3Dを起こす事もできます。しかしテクスチャーを作成しレンダリングからアニメーションまで含めると、やはり個人には無理があります。3D市場が成熟すれば誰でも訓練によって作成可能になる分野では競争は難しいです。体力のある大企業には勝てません。またPhotoshopの様な誰でもフィルタを使ったり、コラージュをするのは安易過ぎ、これも特徴を出すのが難しいです。

途中、CD-ROMブームが起こり、次にインターネットが脚光を浴び、ホームページ作成ってブームがあり、大手のページを随分作りました。これも次第に人海戦術で長けている大手が市場を飲み込んでいきました。1990年頃は、そんな仕事をしていました。この3Dで、当時トステムの担当課長も鼻高々だったでしょう＾＾まあ、コネや資金的なバックが無いので、大きな展開は難しかった事も記憶しています。

そうそう、当時トステムの若い社員から聞いたのですが、私が、どんなコンピュータとソフトを使っているか聞き出す事が上層部からの命令だったそうです＾＾；それほど、当時は使える機械も人間も、いませんでした。そのころ3Dで有名なのは唯一sgiでしたね。ハード、ソフト共も高かったですけど・・・数多くの大手有名企業のＨＰ作成話しは、また後日にでも・・・