サラウンド再生では、大きくこの三つのフォーマットが有名です。ジャケットをご覧になれば御存知の名盤なので説明はいらないと思います。WEST SIDE STORYは比較的新しい作品です。これはDTSフォーマットで映画のサラウンド再生と同じ方式になります。この方式は、他にもライブラリーがありますが、有名所を並べてみました。やはり作品としては古い名作と呼ばれている物が殆どです。結局、新しい技術でも、それを扱う為には優れたソフトが必要になる良い例ではないでしょうか。
DVDオーディオですが、こちらも5.1チャンネルなのですが、クラッシックなども聴いてみました。そして、これもロッククラッシックですが、ソースとしては大変ユニークです。2チャンネルのレコードでは埋もれていた音が沢山あったことを改めて気が付かされました。当時のマスタリング技術でも、素晴らしい音でしたが、ここまで分離して聞くことができると感慨深いものがあります。とはいえ、ELPのマスターテープはアナログマルチですが・・・
こちらもロッククラッシックですが、スーパーオーディオになります。マスターは、アナログですが、トラックダウンの微妙な違いとマスタリング技術の違いを垣間見る(聞く)事ができます。いずれもソフトは歴史に残る楽曲ばかりです。そして、その時代の最高の録音技術を知る上でも欠かすことのできない名盤です。素晴らしい音楽には必ず素晴らしい技術が追従しています。創作する側の情熱が成せる技と言えましょう。このアルバムについてのアランパーソンズのインタビューが納められたパッケージレコードも所有していますが、これも併せて聞くと当時の録音秘話が解き明かされます。
さて、これはアナログレコードのBBAライブです。スタジオ版ではDTSにもなっています。これも5.1チャンネルで聞くと埋没してしまったオーバーダブされたギターがハッキリ確認できるようになります。この録音は大阪公演のものが殆どで私が武道館で聞いたものは無いようですが、なんと8mmで隠し撮りしているフィルムも所有しています。その後、短い間でしたが、この録音に携わっている半田さん、鈴木さんと同じ職場で働く事になるとは知るよしもありませんでした。
半田さんは現在退社して大学で教えていらっしゃるそうです。偶然にも、最近お会いしました。彼はクラッシックを専門に担当されていた方です。もう一人の鈴木さんはジャズ系を担当されていました。そう昔、伊藤たけしさんが在籍していたバンドなどの仕事も彼です。BBAの、このレコードは日本のみの発売です。同じ頃の武道館ライブではDeep PurpleのMade In Japanが素晴らしい録音でした・・・
これらのフォーマットは残念ながらDVD映画でのDTS以外、殆ど普及していないようです。古い物は73年などソースは30年以上も昔であるにも関わらず素晴らしい輝きを放っています。最新の邦楽録音など比べるべくもないほど素晴らしいのが悔しいほどです。まあ、それに見合う楽曲、演奏だからでしょう。昔の技術でも、これほど上質な録音が可能だったことに驚きを隠せません。海外では、これらの技術がデジタルになってもキチンと継承されていることは見逃せません。
メディアが変わっても、肝心なのはソフトであることには変わりありません。技術の進化は、あくまで入れ物、主観的な好みに左右されやすい世界ですが、やはり良い物は普遍性があります。これは楽曲、演奏、録音全てに言えることです。そして、それを生み出す土壌は一朝一夕には整いません。普段、耳にする音、目にする物全てが大切です。その本質を見失っている土壌では本物は育てられないと思います。
普段はiTunesでしか聞かないのですが、この記事を書くにあたってメディアを出したので聞いてみたらスコ〜ンと抜けた良い音です。特にDave GrusinのWEST SIDE STORYは、1997年録音で比較的新しいし事と、プロデューサーがPHIL RAMONEです。良い音だね〜大音量で聞きたくなります。音の切れ、粒だちが素晴らしい^^こんなの聞いたらヤバイよ〜しかも5.1チャンネルだかんね〜