2005年 12月 11日
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アメリカでは、契約書類関係は、とてもキチンとしています。日本では、いい加減な事が多く、この事で大手の仕事でしたが、我々に非が無いにも関わらず、非常に不愉快な思いをさせられました。日本での仕事の流れは、今、問題になっている建築業界と同様、どの業種でも同じようなもので、昔からやっている大きな代理店、事務所などが牛耳っています。その仕事の殆どは企業と元請けとは契約はされていても末端では殆ど契約などしません。
そして、当たり前な事として二次、三次の下請けは、たとえ能力があっても小さな問題が発生すれば、「仕事をくれてやっているのだから、有りがたく思え。」そして、なんだ、かんだ理屈を付けますが、今後、仕事が欲しいのなら「罪をかぶって謝罪しろ。」となります。または、「この件に関して目をつぶれ。」、「承諾しないと、お宅には仕事は回らないよ。」とかの類です。こんなんで、まともな競争と言えるでしょうか?それに染まれば仕事を頂け、あわよくば甘い汁を嘗められるかもしれません。その時、貴方は、どちらを選択しますか?しかし、これが日本の実体です。もちろん紳士的な所も、沢山あります。そのような会社との関係は非常に大切です。
口頭での約束は、特に下に厳しく上に都合が良く使われます。我々の仕事でもデジタルデータになりレイヤーなど、分けて納品を迫られる事も、よくあります。これも厳密に言えば二次使用に関する取り決めは、ありません。当然、作者に無断で使われる事があります。いずれ、このような問題をまとめて本にしようと思っていますが、残念ながら、この国は、個を重んじる国ではありません。企業優先です。まあ、最近、外圧により少しずつですが、改善の兆しはありますが・・・
そうそう、キックバックとか横文字で言うけど、それって賄賂だったりするんだよね。とても気楽に行こうって意味とは取れません。本来の横文字はリベートでしょ?こんなたぐいの事だって、小さい事なら幾らでも現実には有ります。それが金の流れでしょ?受け取った側には課税されません。能力とか評価ではなく、間違っても営業でもない、こんな事がまかり通っていて、良い仕事が評価されずに残るのは悲劇ばかり。現実の問題は、それとして、身近に同じような事が必ずあるはずです。その時、個人の対応も試されているのではないでしょうか?
多くの場合、その力にねじ曲げられ、結果として、こんな信じられない事が起きるのだと思います。長年、設計計算をしていれば、「ん?これ、やばいんとちゃう?」思うのが普通。施工段階だって、「これじゃ〜もたね〜べよ!」って事も判る。何故野放しに出来たのでしょう?そして金の流れるパイプをたどれば、政治資金だったら・・・誰が泣きをみるの?もし自分に、お鉢が回ってきたら毅然とした態度をとりたいです。そう言うことの積み重ねでしか、方法は無いと思います。何故なら自由も権利も自分たちで育てなければ上の都合にされてしまうからです。
by chintasan
| 2005-12-11 17:20
| 仕事関連